2021年10月29日

季節の入れ替え  

朝夕の冷気に耐えきれず、先日タンスの衣替えをした。クローゼットには近頃とんと出番のない海外旅行用の大型トランクが6個も並んでいる。タンスから夏物衣料を取りだし大型トランクの中の冬物に入れ替えるのだ。この前、冬物と夏物を入れ替えたのは5月23日だった。五ヶ月ほどで夏冬の交代だ。入れ替えをしながら気がついた。タンスに入れても五ヶ月間一度も袖を通さなかったものが大半た。仙人生活なら上着も下着も2、3枚あれば日常生活は不自由なく回転していける。

ボクは思い出した。以前アムステルダムにロケした時、運河べりの小さなホテルの若いマネージャーにエキストラ出演を依頼し、翌日の撮影には自前のスーツを着てきて来てくれ、と頼んだ。すると彼が「スーツはこれ一着しか持ってない」と答えたのには驚いた。今は彼が羨ましい。彼のように生きたい。  


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2021年10月22日

キケンな忘れ物  

(2020)年10月、ブリスベンからケアンズに向かうジェットスターのA320が、離陸直前にエンジン異常に気づき、急遽運航を取りやめた事件について、このほどオーストラリア運輸安全委員会が調査結果を発表した。
調査報告書によると、とんでもない事故がわかった。その日、A320は指定された滑走路にはいり離陸準備にはいったところ、機長はエンジンの異様な振動と異音に気づいた・おまけに機体が滑走路から右にそれて進む異常。機長は機体を止め、管制塔に飛行中止を告げ機体をゲートに引き戻した。点検の結果、右エンジンの燃焼区画から壊れたスクリュウドライバー(ねじ回し)の破片が発見された。事故当時客室にいたクルーは右エンジンが火を吹いている様子を目撃していたこともわかった。A320も離陸を強行すれば大事故につながったかもしれない。手術のとき患者の体内にピンセットやガーゼを忘れる医師があると聞く。このねじ回しも、どこで誰が忘れたのか知らないが、キケンな忘れ物だ。(情報はAviation Sefety Neetworkより)  


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2021年10月15日

また墜ちた L−410ターボレット

たロシアで輸送機がスカイダイバーを乗せたまま墜落する事故があった。

故があったのは10月10日、場所はメンゼリンスク飛行場。飛行機は6月に事故ったものと同じL-410だった。20名のスカイダイバーを乗せて離陸した直後、パイロットから右エンジンの異常を告げる連絡があったが、そのまま機体は飛行場近くの空き地に墜落、乗客20名中の14名と乗員2名の死亡が確認された。6月の事故ではやはり17名のスカイダイバーが犠牲になっている。むかし、Widow Maker(未亡人づくり)という不名誉なあだ名をつけられた*ジェット戦闘機があったが、どうもL-410という飛行機はスカイダイバーと相性がよくないらしい。それとも細かな配慮が苦手なロシア人特有の人災なのか。(情報はAviation Safety Networkより) *ロッキードF-104スターファイター戦闘機  


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2021年10月08日

機長だって苛酷な勤務もある  

年7月、乗客15名を乗せて着陸時にひっくり返ったシベリアライト航空のアントノフAn-28についてロシアの運輸安全局が一次調査結果を発表した。

問題のAn-28はケドロボ空港からトムスク空港へ向かっていたもので、エンジン不調のため緊急着陸を決行したものの着陸滑走中に機体が仰向けになり腹を空に向けて停止、幸い乗員乗客19名の命に別状なかった。しかし事故調査機関の報告書によると、その日、乗員たちは6時間の飛行時間を含む計18時間余りの連続勤務をしていた。会社の規定では一回の航空勤務の後は18時間の休息を取ることになっているが、この時は空港の宿舎で2時間の休息をしただけ。トムスク周辺は天候不良で凍結のため飛行機のエンジンが停止するほど危険な状況だった、という。パイロットの職場もきびしいんだな。

ころで、このアントノフAn-28という飛行機、1960年代に近距離路線用に開発された万能小型輸送機で、アエロフロートから大量注文ももらったまではいいけど、その後の仕上げに手間取り、完成まで15年もかかってしまった。アエロフロートから大量発注を取り消されたアントノフは、やむなく生産をポーランドに丸投げしてしまった。試作機では格納式だった車輪は固定式になり、機内にはエアコンも与圧装置もないというロシア風の太っ腹設計らしい。乗りたくないね。(情報はAviation Sefety Network,Virtual Aircraft Museumより)  


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2021年10月01日

飛行機だって大雨に弱いんだ

常気象の影響か、各地で大雨の被害が出た。近頃は車が雨で動かなくなったり流されたりするが、飛行機だって雨に負けることがあるようだ。

2019年5月の話、マイアミのジャクソンビル海軍基地に1機のボーイング737-800が着陸しようとしていた。この飛行機はアメリカ国防省がチャーターしたものでキューバのグアンタナモ基地からの乗員乗客143名を乗せていた。折からマイアミ周辺は猛烈な雨。10番滑走路に着地した同機は水しぶきをあげて進んだあげく、滑走路をオーバーランして隣接するセントジョン川の川辺に突っ込んで止まった。乗客の命に別状なかったが負傷者が数名発生した様子。さらに貨物室にいた動物(種類と数は発表ない)のいくつかが死亡した模様。

故調査委員会は長時間かけて原因の調査をした結果、操縦士の着陸速度が基準より高かったことや、ブレーキ操作の遅れなどが挙げられるが、最大の原因は当時の豪雨で滑走路の路面状態が水上飛行機の着水場並だったことにある、と結論づけた。つまり高速道路のハイドロプレーニング状態だったんだね。大雨の日には飛行機に乗らないようにしよーっと。(情報はAviation Safety Networkより)  


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