2021年06月25日

L-410ターボレットの墜落  

6月16日昼前、アフリカのコンゴで小型双発ターボプロップ輸送機が墜落事故を起こした。


故を起こしたのはLET L-410UVP-Eターボレットで、ブカブ・カブム空港を離陸した直後に墜落し乗っていた3名の乗員が死亡した。あまり聞いたことのない飛行機だなと思ってたら、その三日後の19日に、今度はロシアでまた同じL-410UVP-Eターボレットが墜落した。こちらはスカイダイビング・クラブにチャーターされていたもので、この日4回目の降下者を乗せて離陸した直後のエンジン故障だった。乗員2名のほか17名のスカイダイバーが乗っていたが、007でもない普通の人間だ。とっさの墜落では落下傘が役に立つはずも無い。合計19名が死亡する大事故になった。
のL-410という飛行機はチェコ製で1969年代に初飛行をした。原型機は3枚プロペラで機内が我慢できないほどの振動をしたそうだ。4枚ペラに交換したのを手始めに数々の改善を重ね1970年代から量産を始めた。DC-3よりひとまわり小さな機体に最大19名の乗客が乗れる便利さもあり、チェコをはじめブルガリア、ハンガリー、ポーランド、旧東ドイツなど旧ソ連圏の国々に買われた。合計1,000機ほど製造されたが、すでに生産は終わっている。老いてなお働けど、また働けど勲は遠かりし(なんだこりゃ?)

  


Posted by はじめ at 07:26Comments(0)

2021年06月18日

もうタダでは読めない機内誌  

行機に乗る楽しみのひとつに機内誌があった。JALのSKYWARD、ANAの「翼の王国」など各社とも工夫をこらしお金をかけた結果、BRUTUSや芸術新潮などに匹敵する体裁に充実し、無料でもらっては申し訳ないな、と思わせる立派なマガジンになった。

ころで2019年の秋以来、飛行機に乗ってないボクは知らなかった。全日空は今年の3月で620号も続いた機内誌「翼の王国」の無料配布をやめた、という。前後してJALもSKYWARDを全面改革した。最近の乗客の好みと習慣は変化し、各自好みのデバイスを持ち込み、音楽でも映画でも読み物でも自己調達するから機内誌の出番が少なくなった。それでANAは「翼の王国」の判型をB5判に小さくして紙版と電子版にわけ有料で販売することにした。また希望する乗客には紙のコンパクト版を無料配布するという。

JALもSKYWARDの国内向け紙版(¥522/1部)と海外向け紙版(¥1289/1部)(電子版は¥795)を用意して読者の希望に応える。(お金を払って持ち帰る人がどれほどあるか知らないが)ANAでは「機内誌を無くすことにより年間1540トンの重量が消え運航コストと環境に貢献できます」と言うが、機内誌ファンだったボクにはいささか負け惜しみっぽく聞こえる。機内誌が消えれば免税品機内販売カタログも消えるかな。コロナ禍がもたらす変化は予想外の広がりを見せてきた。  


Posted by はじめ at 06:05Comments(0)

2021年06月11日

出た!ワクチン接種ツアー  

本中でワクチン接種競争が続いている。予約センターに電話を100回かけてもつながらない、と憤慨する人も多い。ワクチンの量は充分あるから、そんなに焦らずお待ちください、とおカミは言うけど人情としては心おだやかに待ってられない。タイミングよろしく「ワクチン接種の米国ツアーはいかが」というメールが届いた。

信者は旅行代理業のエアトリだ。内容はニューヨーク(またはロサンゼルスかラスベガス)に三日間滞在し、その間にJ&Jのワクチンを1回接種するというもの。料金は空港ーホテルー接種会場ーホテルー空港で、送迎車に日本語ガイドが同行する。(接種後は接種記録カードが発行されるがこれは現在アメリカ国内でのみ有効)日本再入国時に必要なコロナ陰性証明証は米国滞在中に取得する。料金はNYの場合ホテル3泊分を含み1人37万円(2名1室分の内訳はほとんどホテル代と世話代。LAなら少し安くなる)これには航空運賃と食費は含まれない。

国時に必要な陰性証明はNYで取得してくれるが、日本を発つ際に必要なコロナ陰性照明は自分で取得する必要があり、再入国後の自主隔離も自分で手配しなければならない。(入国から三日間の宿泊費と食費は厚労省が負担するが、4〜14日目までは自主負担になる)外国でプチ整形手術を受けるよりも面倒な手続きは多いし費用も安くないけど、それでも予約センターで無料接種の順番待ちはイヤだ、という人はどうですか?  


Posted by はじめ at 05:17Comments(0)

2021年06月04日

ミラージュ 墜落 

5月24日(日)の午後2時過ぎ、ラスベガスのネリス米空軍基地近くの住宅地で墜落事故があった。

落して炎上したのは元フランス空軍のジェット戦闘機ミラージュF1Mだった。ミラージュF1Mは1980年代に起きたフォークランド紛争でイギリスと戦ったアルゼンチン空軍の花形戦闘機ミラージュIIIの後継機。事故機は元スペイン空軍が使っていたもので、払い下げを受けた民間企業ドラ-ケン国際企業(Draken International LLC)がアメリカ空軍の戦闘機パイロット養成プログラムで「敵性機」(つまり敵の戦闘機役)として参加していたものらしい。今回の事故はネリス基地から離陸して上昇飛行の過程で何か予期せぬ問題が発生したと思われる。機体は住宅地に墜落炎上、操縦士は死亡した。詳しい事故原因は調査中だ。(情報はAviation Safety Networkより)  


Posted by はじめ at 06:25Comments(0)